■ 最終話 ■





どれくらいの時間が経過し、何体の妖魔と交わったのか、もうわからなかった
。
「おい!」
「あぁ・・き・・気持ちいい・・・オ○ンコ・・気持ちいいのぉ・・・」
「おい!マーキュリー!」
「ふぁ・・ふぁい?」
 呼びつけられて我に返ると、亜美はゲロに跨って自ら腰を振っているところだ
った。
「あ・・ゲロしゃま・・・?」
 焦点の定まらない目でゲロを見つめた亜美は、『何でしょうか?』と言わんばか
りに小首を傾げる。
「周りを見てみな。」
「へ・・?」
 亜美は言われるままに辺りを見回し、そして絶叫する。
「いっ・・いやああやぁああぁぁ!」
 いつの間にか、亜美とゲロの周りにセーラー戦士達が集合していたのだ。
「み・・見ないでっ・・こんな私、見ないでぇ!」
「げへへへへ・・・ようやくここまで辿り着いたって訳だ。だが、よく見てみろ
、様子が変だと思わねぇか?」
「え?・・あ・・やン・・・」
 ゲロは軽く下から突き上げ、亜美はつい甘い声を漏らしてしまう。
 確かに、そうだ。セーラー戦士達はすぐそばにいるというのに、亜美を助けよ
うともしない・・・亜美達の姿が見えていないのだ。
「な・・何?・・どうなってるの?・・あっ・・はンっ・・」
「位相をずらしてあるのさ。」
「え・・?」
「空間が重なって存在しているが、交わってはいない。こっちから向こうは見え
ても、向こうからこっちは見えない。げっへっへ・・・」
「ホントにここなの?」
 と、美奈子。
「ええ、間違いない。この辺りのはずよ。」
 護符を片手に辺りの様子を伺うのはレイだ。
「私も、亜美ちゃんの気配を感じるよ。でも、何か見えない壁みたいなものに邪
魔されてる感じだ。」
 と、まこと。
「あ〜あ・・こんな時に亜美ちゃんがいてくれたらなぁ!」
 うさぎの台詞は相変わらずちょっとずれている。
「ばかね、亜美ちゃんを捜してるんでしょ?」
「あ、そうか。」
「げっへっへ・・・確かにマーキュリーの能力を使えば、この位相がずれた世界
を発見できるかもしれないな。だが、奴らじゃ無理だ。」
「あぁ・・そ・・そんな・・・」
「げへへへ・・・ま、そろそろ潮時かもな。さぁ、最期にもう一回愉しもうぜ。
」
「あ・・やっ・・やンっ・・だ・・駄目ぇ・・つ・・突き上げないでぇ!」
「おやおや、さっきまで自分で腰振ってたくせに。」
「あぁん・・い・・言わないでぇ・・」
「その変わり様は何なんだ?」
 知っていて敢えて尋ねるゲロ。
「だって・・だってみんなが見てるのにぃ・・・」
「げへへへ・・・言ったろ?見えてねぇんだ・よ。」
「あっ・・やっ・・はげっ・・激しすぎるぅっ!・・あ・あ・あ・・」
 亜美はうっすら目を開けて周りを見ながら、ゲロに突き上げられている。真剣
な眼差しで探索を続けるセーラー戦士の一人一人と、時折目が合う気がして仕方
ない。
『あぁ・・みんな・・私のこと探してくれてるのに・・・私・・私こんなぁ・・
・』
「あっ・あっ・あっ・あっ・・・え?・・あ・・やぁん!」
 頂上めがけて身体が昇っていくさなか、ふいにゲロがぴたっと動きを止めた。
「あ・あ・・あぁん・・・」
 亜美は不満げに鼻を鳴らし、腰をくいっと動かした。
 が、ゲロは応えてくれない。
「な・・なんで・・・」
 泣きそうな顔で、もじもじと腰を揺する亜美。
「自分で動きな。」
「そ・・そんなっ・・」
「そんなんじゃいつまでも終わんないぜ。」
「あ・・あぁ・・ん・・んっ・・んっ・・んっ・・んっ・・」
 僅かに躊躇してから、亜美はおずおずと腰を動かし始める。
「んっ・・あっ・・あっ・・あっ・・あっ・・」
 遠慮がちだった動きはすぐに積極的になり、結合部から血管が浮き出る巨大な
ペニスを見え隠れさせながら、亜美は独りで踊り始めた。
「あっ・・あっ・・やぁっ・・こんなっ・・こんなのっ・・はっ・・恥ずかしい
っ!」
 何十回と陵辱された自分に『恥ずかしい』などという感覚が残っているのが不
思議だった。それは勿論周囲をうろつき徨き回っている仲間達の存在のせいだっ
た。
 男の人に跨って、自分から腰を遣ってる・・・
 ほんの数時間前の自分からは想像できない痴態を、仲間達の眼前で繰り広げて
いることが、亜美に恥じらいを取り戻させ、そして恥じらいと官能の狭間で生じ
る苦しみが快楽のエッセンスとして亜美をより高みに連れて行く。
 注意深げに様子を伺いながら、まことが近づいてきた。
「あっ・・駄目っ・・ま・・まこちゃんっ・・あぁっ・・見ないで・・」
 まことは亜美の乳房の辺りの空間を手探りするような仕草を見せ、亜美はまこ
との掌で乳房を愛撫されているような気分になった。
「あ・・はっ・・はぁん・・・」
 亜美はホログラムのようなまことの掌に自分の掌を重ね・・・自らの乳房を揉
みしだく。
「あぁ・・ま・・まこちゃぁん・・き・・気持ちいいっ・・おっぱい気持ちいい
っ・・」
 まことが去り、代わって近づいてきたレイは腰を屈めてじっと見つめ、亜美は
ペニスが出入りする結合部を覗き込まれているように感じた。
「あぁんっ・・そこ・・見ちゃだめぇ・・・」
 うさぎと美奈子が亜美の左右に立つと、アルバとガブもやってきて同じ位置に
立った。ホログラムの映像が2体の妖魔に重なっている感じだ。まるで、美奈子
とうさぎの股間から巨大なペニスが立ち上がっているかのようである。
「うさぎちゃんと・・・美奈ちゃんの・・・オ○ンチン・・・ふぁあぁ・・・」
 亜美は差し出されるままにそれを頬張る。
「ふぁあん・・おいひい・・くちゅっ・・くちゅっ・・美奈ちゃんのオヒンヒン
・・おいひいっ・・ちゅばっ・・ちゅっ・・うさぎひゃんのも・・んぐっ・・あ
はぁ・・太くって・・あちゅい・・・う〜んっ・・ちゅばっ・・んぐんぐっ・・
・」
 亜美は左右の妖魔に口で奉仕する一方、ぎこちなく腰を動かし続けている。
 アルバもガブも程なくして達し、亜美はセーラー戦士達が見守る中、また新た
な精液を頭から浴びた。
 2体が離れて京華の方に向かうと、亜美は懸命に腰を動かしにかかったが、独
りで踊っていても巧くリズムに乗れない。
「あっ・・ふんっ・・ふんっ・・はっ・・はっ・・んっ・・あぁっ・・だ・・駄
目っ・・う・・巧くできないっ・・んっ・・んんっ・・・」
 必死に腰を動かすが、届きかけていた頂からは離れていってしまうみたいだ。
何もかも忘れさせてくれるゲロの暴力的な突き上げが必要だった。
「あぁっ・・お・・お願いっ・・お願いですっ・・ゲ・・ゲロ様もっ・・う・・
動いてぇっ・・あ・・亜美のことっ・・突き上げて下さいっ!」
「げへへへ・・こうか!?」
「あっ・・あぁんっ!・・そうっ・・そうですっ!・・これっ・・これがいいの
っ!」
 亜美は歓喜の声をあげ、ゲロに合わせて腰を奮うが、ここでまたしてもゲロは
動きを止める。
「あぁん!な・・なんでぇ!?」
 同じことを何度か繰り返されるうち、亜美は仲間達のことを忘れ、再び官能の
虜になっていく。
「はぁんっ・・お願いですっ・・焦らさないでぇ・・もっと・・もっとぉ!」
「げへっ・・げへへへっ・・・どうだ、マーキュリー?たまんないか?最高か?
」
「はいっ・・あぁんっ!・・たまんないっ・・オ○ンコたまんないですっ・・あ
ぁっ・・ゲロ様最高ですっ・・もっと・・もっと亜美のオ○ンコ突き上げてぇ!
・・あぁっ・・そうっ・・これぇっ!」
「お前の身体は誰のものだっ?」
「ゲロ様のっ・・ゲロ様のものですっ!」
「オ○ンコはっ?」
「あぁっ・・亜美のオ○ンコ、ゲロ様のものですっ!」
「ケツの穴は!?」
「そこもっ・・ケ・・ケツの穴もゲロ様の物ですっ!全部っ・・亜美の全部、ゲ
ロ様のものですぅっ!」
「牝ブタめ!」
「あはぁ・・そうなんですぅ・・亜美は淫らな牝ブタですっ・・あぁっ・・亜美
はゲロ様の家畜なんですっ!」
「ようし!イクぞぉ!マーキュリー!」
「あ・・い・・いやっ!」
「ん?なんだぁ?」
「マ・・マーキュリーだなんて言わないで・・あ・・亜美って呼んで下さいっ・
・」
「げっへっへっへ!ようし、イクぞ亜美!」
「はいっ!ゲロさまぁ!」
 ゲロの突き上げのピッチが、喋っていると舌を噛んでしまいそうな勢いになる
。
「うごおぉぉぉおぉぉ!」
「あ・が・が・が・が・・・・いくっ・・亜美、いきますぅっ!」
 ぶしゅううぅぅぅ・・・・
「ああぁぁぁぁ〜っ!」
 ゲロが達すると同時に、亜美もまたアクメに達していた。
「あ・あ・あ・・・あぁ・・・ゲ・・ロ・・さまぁ・・・んっ・・んぐんっ・・
・ん〜っ・・ちゅっ・・ちゅぅっ・・・」
 亜美はパタン、とゲロの胸に身体を投げ出し、自ら唇を重ねていった。
「げっへっへ・・・気に入ったぜ、水野亜美。」
「あぁ・・・は・・恥ずかしい・・・」
 亜美の呟きは、まるで恋人の胸に抱かれた少女のようだ。
「俺様の分身を残していってやる。」
「え・・?あっ・・・」
 ゲロはそう言って起き上がったが、ゲロのペニスは亜美の内部に残ったままで
ある。一瞬何が起こったのか判らなかった亜美だが、ペニスを失ったゲロの股間
、そしてそこから再生し始めたペニスを見て、状況がいくらか理解できた。
「い・・いったい・・?」
「ケツを向けろ。」
「は・・はい。」
 言われたまま後ろを向き、お尻を差し出すと、ゲロは再生したペニスを挿入し
、そしてそれもまた切断する。
「どうだ?」
「あぁ・・ちょ・・ちょっと苦しいです・・・あ・・あら・・?」
 内部に治まったゲロの2本のペニスは見る間に収縮し、膣壁と腸壁に貼り付い
た。
「げへへへ・・・これでいつも一緒だ。さって、じゃ、俺たちは行くぜ。」
 ゲロがそう言うと、京華に取りかかっていた他の5体の妖魔は立ち上がり、ゲ
ロともども天に向かって一斉に射精を開始した。
 ぶしゅうぅぅぅうぅぅぅ・・・・
 白濁した粘液が大きく弧を描いて宙に舞い、たちこめるあまりの臭気に亜美の
意識は遠のいていった・・・・

「さようなら!」
「また明日ねー。」
 口々に別れの挨拶をしながら、女子高生たちが帰路につく。
 亜美は自転車に跨ると慌ただしくペダルを踏みこんだ。
 一刻も早く家に帰りたい・・・

 あの日、気がつくと心配そうな仲間達の顔が全裸で精液にまみれている亜美を
覗き込んでいた。
「亜美ちゃん!」
「よかった、気がついたんだね。」
「あ・・あぁ・・・」
「だ・・大丈夫?」
「お・・お願い・・ルナ・・・あの人の・・・あの人の記憶を消して・・・」
「え?・・あっ・・わ・・わかったわ!」
 心優しい亜美の第一声、それは『あの人の記憶を消してあげて』ではなく、『
あの人の記憶を消して』であった。そのことで、戦士達にはいかに亜美が凄惨な
目に遭ったのかが想像できる。
 亜美はそれだけ言うと再び気を失い、再び気づいたときはまことの家のベッド
の上だった。身体は綺麗に洗ってあり、服もきちんと着せてあった。仲間達は亜
美の身を心配したが、亜美自身が大丈夫だと言い、また元気そうな姿を確かめる
と、初めて尋ねた。
「で、妖魔は?」
「大丈夫・・だと思うわ。少なくとも当分の間は現れない。」
「追っ払った訳?」
「ええ・・まぁ。」
「すっごぉい!さっすが亜美ちゃん!」
「よしてよぉ・・うふふ・・たまたまよ・・・」
 亜美は嘘をついた訳ではない。彼らは行ってしまったのだ。別の位相、別の世
界に。それが亜美には確信を持って感じられた。
 ・・・なぜなら・・・
 彼らの命の源である射精。
 その環境を供給し続ける準備は整ったのだから・・・

 ペダルをこぎ出す度に、下着から・・じゅん・・じゅん・・と愛液が滲み出す
のがわかる。おそらくスカートのお尻部分には大きく沁みが広がり、サドルさえ
も濡れているだろう。ブラジャーの下では痛いくらいに乳首が勃起している。
 あの日以降も亜美は日常生活を問題なく送っていた。しかし、それは亜美の意
志の強さが成せる技なのだ。ヴァギナとアヌスに植え付けられたゲロの種子は、
恒常的に宿主を発情させていた。妖魔に襲われた被害者が、官能に取り憑かれる
ようになった理由が今はよくわかる。皆、それぞれに飼っているのだ、妖魔の分
身を。被害者は亜美を含めて6人、妖魔一体につき、一人の苗床を持ったことに
なる。
『あぁ・・ゲロ様・・・』
 リーダー格であるゲロの苗床として選ばれたことを、亜美は光栄に思っていた
。
 無意識のうちに、亜美は股間をサドルに擦りつけるようにしてペダルを踏んで
いる。後ろから見ると、大きなお尻が右に左にくいっくいっと不必要に動いてい
た。
『早く・・早くおうちに帰りたい・・・』
 一日中苛まされた官能の炎を、ようやく昇華できる時間がやってくるのだ。
『熱い・・アソコが・・オ○ンコが・・熱い・・あぁ・・』
 どうすれば妖魔の分身を活性化させられるか?それは既によくわかっている。
でも、今それを実践するのはまずい。
『もうすぐ・・もうすぐおうち。それまで待つのよ。』
『あぁ・・でも・・もう我慢できない・・・』
「はぁ・・はぁ・・はぁ・・・」
 自転車のスピードにはそぐわないほど、呼吸が荒く、顔を紅潮させた少女が街
を通り抜けていく。
「あぁ・・・ゲ・・ゲロ・・・」
『駄目!・・言っちゃ駄目!』
「ゲロ・・さまぁ・・・あ・・あんっ!」
 呼びかけに応え、胎内の分身が活性化を始める。
 蠢き、媚薬を吐き出しながら次第に大きく・・・
「あ・・はぁ・・ん・・・」
 少女の目はとろぉんと潤み、微かに開いた唇は濡れている。
 今日一日、今日も一日この時を待っていたのだ。この時が来るのをじっと辛抱
していたのだ。休眠している分身は、呼びかけない限り亜美に干渉しないし、呼
びかけたとしても放っておけば次第に治まり、また休眠する。この日も亜美は何
度か小声で呼びかけ、身体を火照らせながら押し寄せてくる官能に耐え・・・そ
の切なさを味わっていた。
『早く・・早く帰るのよ!』
『あぁ・・き・・気持ちいい・・・』
 少女は股間をサドルに擦りつけ、大きくお尻を揺らしながら帰路を急いだ。

「はぁ・はぁ・はぁ・・・」
 家に帰り着いた亜美は自室に直行し、慌ただしく制服を脱いだ。汚れ具合を確
認するのさえ後回しだ。ブラを外すと、弾けるように乳房が飛び出してぶるん、
と震える。搾れそうなぐらいに濡れたパンティーを足から抜き取るのさえもどか
しかった。
「あぁ・・・」
 全裸になった亜美は姿見の前に歩み寄る。
 スリーサイズは変わらないのだが、なんとなく全体的に身体が丸みを帯びた気
がする。
 潤んだ瞳、濡れた唇、上気した顔。
 乳房は重たくしこり、乳首はピンと立ち上がっている。
 淡い飾り毛は濡れて肌にへばりつき、太股を愛液が伝って流れる。
 以前はそんなことはなかったのだが、今の亜美は自分の身体が気に入っていた
。
 ゲロ様が認め、ゲロ様が選び、ゲロ様が愛してくれた身体・・・
「あぁ・・・ゲロ様・・・はぅっ・・くうぅんっ・・」
 呼びかける度、分身は大きくなり、蠢きも激しくなっていく。今、胎内にある
分身は、丁度人間のサイズぐらいにまで成長してきた。
「はっ・・はぁっ・・」
 亜美は肩幅より広めに足を開くと、両手で乳房を揉み始めた。豊かな盛り上が
りをこねるように揉み、乳首をきゅっと指で摘み上げる。そうしながら、ゆっく
り大きく腰をグラインドさせ出した。
「あぁ・・今日も・・今日も亜美のこと・・愛してください・・・んっ・・はぁ
んっ・・」
 どくん、と一気に分身の体積が増す。
「あぁ・・気持ち・・いい・・ゲロ様・・ゲロさまぁ・・・」
 淫らな言葉を口にすればするほど、分身はそれに応えてくれる。
 分身は膣内で、腸内で、ねじくれ、膨れ上がって亜美を責めてきた。
「あ・あ・あ・・あぁっ・・・」
 回していた腰が止まり、内股気味のへっぴり腰になる。ぎゅぅうっと亜美は乳
房を掴み、その体勢でぶるぶると身体を震わせた。
「あ・・あぁ・・も・・もう駄目っ・・・」
 そう呟いた亜美は、そのままベッドに倒れ込む。
 背中を大きな枕に預け、大きく股を開いた姿勢をとった亜美は、片手で乳房を
愛撫しながら、もう片方の手を股間へと忍ばせていく。
「はっ・・はぁんっ・・」
 クリトリスも、もうビンビンに勃起していた。亜美は数回それをしごいてから
、指を秘部へと潜らせる。
「あっ・・くぅんっ・・はっ・はっ・はっ・・」
 指先は直ぐに分身を見つけ、亜美はほじくり出すように指先を動かした。
「あぁ・・ゲロ様・・出てきてください・・・ねぇ・・はぁん・・・」
 そう言うと、分身が能動的に這いずり出てくる。
 初めはこうはいかなかった。引き抜こうとすると、分身は抵抗してより奥へと
入り込もうとするのだ。だが、やがて互いに信頼関係が構築でき、抜かない限り
分身は馴れたペットのように亜美の言うことを聞いてくれる。
「あぁ・・嬉しい・・・」
 入り口を押し拡げる分身を指で挟み、半ばまで引きずり出した。それはまるで
生身のバイブである。今日は初めてやってみようと思っていることがあった。
 亜美は更に分身を引っ張る。いよいよ秘部から抜けそうになると、分身は流石
に抵抗したが、片手で引っ張りつつ、もう片方の手で優しく幹を撫でてやると、
抵抗は止み、亜美はついに分身を手に取ることができた。
 こんなに拡がるのか?と思うほど秘部が大きく開き、そこからグロテスクな分
身がずるっと引き出された。
「あぁ・・・たくましい・・・」
 亜美はうっとりと分身を見つめた。
 凶悪な外観、並外れた大きさ、強烈な臭気・・・全てがあの時のままである。
「ゲロ様ぁ・・・」
 呼びかけると、分身は身体を震わせ、亜美にはそれが喜んでいるように見えた
。
 何度かちゅっちゅっとキスをした亜美は、やがて大きく口を開け、巨大な分身
をさも愛おしげに口に含んでいく。
『あぁ・・この味・・この匂い・・・』
「おいひい・・・おいひいれふぅ・・・くちゅ・・ちゅばっ・・・んぐ・・んぐ
ぅ・・・」
 頬をすぼめ、音を立て、亜美は夢中になってペニスを吸い上げた。
「んぐぅ・・のまへて・・ヘロはまのせーえき・・亜美にのまへてくらはい・・
」
 そう言いながら、片手をアヌスに持って行き、指先を潜らせたところで、腸壁
をトントンとノックする。すると、もう一体の分身が出口までやってきて、亜美
はまたそれを半ばまで引っ張り出して、手で掴む。
 亜美は身体の向きを変え、膝立ちになってお尻を突き出した。上半身は口に含
んだ分身を握っている方の腕の肘で支える。その体勢でフェラチオしながら、お
尻の分身を操ろうとするのだが、どうも上手くいかない。
『あ・・そうか・・・』
 手を動かそうとするから上手くいかないんだ。
 亜美は腕をしっかりと固定し、身体を前後に動かし始めた。
 くちゅっくちゅっ・・・
 上下の口から淫猥な音が響く。
「んちゅ〜ぅっ・・んぐっ・・んむぅ・・き・・きもひいいれふかぁ・・あはぁ
ん・・・亜美は・・亜美は・・きもひいいれふ・・・おひり・・燃えひゃうっ・
・はぁん・・ヘロはまぁ・・来て・・・亜美のお口に・・いっぱい・・らひてぇ
・・・んぐんぐっ・・・」
 口内のペニスは膨れ上がり、脈動が早く強くなっていく・・・頂が近いのだ。
「んぐっ・・んぐっ・・んぐっ・・んぐっ・・」
 亜美は懸命に頭を振り、ペニスを吸い立てる。
「ん!・・んん〜っ!」
 ぶしゅうぅぅぅうぅぅぅ・・・・
 ペニスは達し、勢いよく熱い精液が亜美の口一杯に広がる。
「ん・・んぐぅ・・・」
『駄目!・・放しちゃ駄目!』
 亜美は頬張ったまま、ぐっと堪えた・・すると・・・
 ぴゅ〜っ・・・
 あの時と同じように、鼻から精液が2本の糸になって噴出する。
『あぁ・・これ・・この感じ・・』
「ぐぇっ・・ぐぅうっ・・・」
 鼻の穴から、唇の端から、精液を溢れさせながら、亜美は肛門のペニスを必死
に前後させた。
「ぶはっ・・い・・いぐっ・・ゲロ様っ・・亜美・・いぎまふっ!・・お尻でっ
・・ケ・・ケツの穴で・・あぁっ・・い・・今っ・・いくぅっ!」
 亜美は全身を痙攣させ、愛液を滴らせながら達していた。尻穴のペニスも一瞬
遅れて達し、腸内が熱い迸りに満たされていくのを感じる。
「あぁ・・はぁ・・ん・・・・ちゅばっ・・ちゅぅ〜っ・・・」
 アクメに達した後の気怠い感覚に浸りながら、亜美は名残惜しそうにぴちゃぴ
ちゃ音を立ててペニスをしゃぶる。緩んだ肛門からはとろぉんと、精液が滴り落
ちている。
「ふあぁん・・もっとぉ・・ねぇ・・ゲロしゃまぁ・・・ちゅっ・・レロレロ・
・亜美まらオ○ンコいってないの・・・もう一回して・・こんろはオ○ンコでい
かへてぇ・・んちゅっ・・くちゅっくちゅっ・・・」
 言いながら亜美は再び仰向けになり、Mの字型に足を開くと、片手でクリトリス
を弄りながら、再びペニスを口に含む。
 口のペニスも、アヌスのペニスもすぐに活力を取り戻した。亜美はうっとりと
した表情でもう一度ちゅっと軽くキスをすると、まずはその先端を乳首にぐりぐ
りと押しつける。
「あ・・はぁ・・ん・・・焦らさないで・・早くぅっ・・・」
 自作自演を演じながら、亜美は体表にペニスを這わせていく。ペニスが通った
ところにはてらてら光る粘液が道を作り、まるでナメクジが這ったかのようだ。
 股間まで導いてもすぐには挿入せず、先端でクリトリスを擦ってやる。双方の
粘液でヌルヌルと滑り、とろけるような快感だ。
「あぁ・・入れて・・入れてください・・・もう・・もう亜美のオ○ンコ・・と
ろとろになっちゃてるんですぅ・・・はぁっ・・うぅんっ・・あっ・あっ・・き
・・きついっ・・・うふふっ・・ゲロ様また大きくなったんじゃないですか?・
・え?・・大丈夫ですよぉ・・亜美、おっきくっても平気です・・ううん・・む
しろ嬉しいです・・・あ・・だめ・・・まだ・・動いちゃ駄目ですぅ・・・あっ
・・はぁんっ・・・」
 棲み家である膣に戻ったペニスは、満足げに身体を震わせ、くねらせ、亜美は
それだけでもうイってしまいそうになる。 
「だ・・駄目ですってばぁ・・あっ・・はンっ・・あ・・亜美が今動きますから
ぁ・・・」
 亜美は目一杯足を開くと腰を持ち上げ、片手で膣のペニスを、片手で肛門のペ
ニスを握りしめる。
「い・・いきますよぉ!・・んっ・・んっ・・んっ・・はっ・・あはぁんっ・・
」
 肩で身体を支えながら、亜美は腰を懸命に上下させる。腰を上げれば膣のペニ
スが、腰を下げればアヌスのペニスが、亜美を激しく穿ち、間髪を置かずに快感
が責め立ててくれる。
「はっ・・ひっ・・ひぃっ・・くぅんっ・・あぁっ・・た・・たまんなぃっ!・
・はひぃっ・・ゲロ様っ・・ゲロさまぁ!」
 前からは愛液が飛び散り、後ろからは腸内にまだ留まっていた精液が飛び散る
。
「あっ・・イクっ・・亜美イキますっ!・・またっ・・もうっ!・・はぁあんっ
・・イクっ・・イクイクぅっ!・・ゲ・・ゲロさまぁ・・一緒にっ・・亜美のオ
○ンコとお尻、精液で一杯にしてぇっ!・・ふぅんっ!・・イクっ・・いくぅ〜
っ!」
 びくびくびくぅっと再び全身を大きく痙攣させ、亜美は達した。
「はぁ・・はぁ・・はぁ・・・あぁ・・ゲロさまぁ・・・」
 学校から帰ってくると、こうしてすぐさまゲロと交わり、そして夜寝る前にも
数時間に亘って、欲望を貪るのが亜美の日課になっていた。
 今のところは。
 今日は朝、学校に行く前にも一回しちゃったし、帰り道にはもう始めてしまっ
ていた。
 学校にいる間にも、何度も何度も官能の炎は押し寄せ、ふっと流されてしまい
そうになる。数学の授業中でも、トイレに行くときでも、体育の授業前に着替え
る時にも・・・官能の誘惑はひっきりなしに亜美に甘い言葉を語りかけてくるか
のようだった。
 たった一言口にすればいいのだ。
 ゲロ様・・・と。
 そう言えばすぐさま官能の世界に、ゲロ様と二人だけの世界に飛んでいけるの
だ。
 ペニスを胎内に収め、びしょびしょになった股間をティッシュで拭きながら、
そうなってしまう日はそう遠くないだろうと亜美は感じていた。
 もう、ゲロ様なしでは・・・生きていけない。

<完>






 

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